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コンサルタントコラム

ベレフェクト所属コンサルタントによるコラムです。

「スパン・オブ・コントロール」の緊急見直しを!

鈴木誠一郎

組織論を学んだことのある方であればおなじみかと思いますが、
今、企業には「スパン・オブ・コントロール」の見直しが
至急必要だと考えています。

「スパン・オブ・コントロール」とは、管理職一人で管轄可能な
部下の人数および業務範囲のことを指します。
部下の数でいえば、5〜7名が適当だと考えられています。

インターネットの急激な普及により、昔と違って
「情報の共有化」が急激に容易になり、そこに端を発して企業は意思決定のスピードを重視した
「組織のフラット化」を促進してきました。
結果として、マネジメント層の十分な育成にチカラを割いてこなかったためか、はたまた「失われた10年」
の影響か、現在では「マネジメント層の機能不全」を引き起こしています。

弊社のお客様でも、中堅営業社員にはプレイングマネージャーが多くおられ、
「部下指導に手が回らない」「自分の予算達成と自分のグループの数値管理や
上層部への報告資料作成などでろくに休めない」などの声がかなり上がっています。

にも関わらず経営陣は、
「IFRS(国際会計基準)対応で期末に残った有休が費用計上されるからとにかく休め!」
「部下指導については外部研修にかけるお金がないからなんとか現場でOJTをしっかりやれ!」
「他の企業では離職率が問題になっている。辞めさせるな!」
「お前の予算達成は絶対だ!」
「意思決定のスピード化には、組織のフラット化が必要だ。部下の数が増えるがよろしくな!」
「次の四半期の営業戦略はまだできんのか!」
などと、マネージャーに相当な負荷をかけています。

このような状況下「マネージャー向けのトレーニングでスキルアップして何とかならないか?」
というご相談などを経営者の方からもいただくのですが、流石に二つ返事で
「お受けします」とは言いにくいところがあります。
その時点での組織の戦略適合性が低ければ、また、現実的なマネージャーの負荷を考慮せずに
トレーニングだけを行っても思った効果が上げづらいか、的外れになるかという結果になりかねません。
そのためにもスパン・オブ・コントロールの現状を把握し、現場の生産性をしっかりと
高めるための組織力向上の施策が、まずは必要になるのです。

スパン・オブ・コントロールは、業績向上のためのKSFのひとつだと言えます。


※KSF・・・Key Success Factors(重要成功要因)

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